パブリックイメージの決定的な転換点となった作品として記憶に新しいのが、フジテレビの月9枠で主演を務めた『真夏のシンデレラ』だろう。海辺を舞台にした王道の群像劇において、彼女が演じたヒロインはサップのインストラクター。劇中では健康的なショートパンツや露出度の高いマリンルックが日常着として描かれ、それまでの「制服」や「素朴な普段着」のイメージから大きくシフトした。
太陽の光を浴びて健康的に引き締まった四肢や、潮風に濡れた髪の質感。フジテレビのカメラワークは、少女から大人の女性へと歩みを進める彼女のリアリティを生々しくフィルムに焼き付けた。これを単なる「お色気路線の開拓」と受け取るのは早計だ。肉体的な説得力を伴った役作りは、彼女がヴィジュアル面でも既成概念を壊し、新たな表現領域へ踏み出した証拠に他ならなかった。