半世紀以上にわたり普及活動を続けてきた一般社団法人日本折紙協会も、このクラフト人気の再燃に熱い視線を注ぐ。同協会が主催するワークショップや検定講座には、近年、若年層からシニア世代まで幅広い層が詰めかけている。特に「手芸・ホビー産業」全体において、プラスチック資材を減らし持続可能な和紙や再生紙を活用するペーパーワークの価値が見直されているのだ。
ホビー資材店や文具店では、秋の草花に合わせたニュアンスカラーの和紙や、表裏で微妙にトーンの異なるグラデーション用紙の特設コーナーが次々と設置されている。素材そのものの質感が作品の完成度を左右するため、手芸業界各社も折り紙専用の高級紙開発に力を注ぐ。趣味としての手軽さと、工芸品レベルの高い満足度を両立するカルチャーとして、経済的な広がりも見せている。