厚塗りが上手く描けない理由とは?立体感を生むプロの技法と設定を完全解剖

厚塗りが上手く描けない理由とは?立体感を生むプロの技法と設定を完全解剖

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ネット上のイラスト講座やSNSでは、「厚塗りはデッサンが完璧な上級者しか手を出してはいけない」「線画を描かずに一発で塗るのが本物の厚塗りだ」といった極端な言説が散見されます。しかし、現場の実態は大きく異なります。

多くの商業イラストレーターは、正確なパースとプロポーションを担保するために精密な線画を用意した上で厚塗りを開始しています。線画は敵ではなく、色の配置をガイドするための「骨組み」に過ぎません。最初から完璧なフリーハンドペインティングを目指す必要はまったくありません。

【プロの結論】厚塗りに挑戦すべき人・他の技法を検討すべき人の特徴

イラスト制作の目的や適性に応じて、技法の向き・不向きを冷徹に判断することが上達の近道です。

厚塗りが圧倒的に向いている人:
・重厚なファンタジー、ダークな世界観、メカ、クリーチャーを描きたい人
・線画をきれいにクリンナップする作業が苦手で、塗りの段階で形を直したい人
・光や空気感、素材ごとの質感(金属、布、革、肌)をリアルに描き分けたい人

他の技法(アニメ塗り・ブラシ塗り)を優先すべき人:
・ソーシャルゲームの立ち絵など、後から「髪の色だけを変えたい」「衣装の差分を大量に作りたい」案件をメインにする人
・極めてスピーディに週数本のイラストを量産・投稿したい人
・パキッとした記号的な可愛らしさや、フラットデザイン的な美しさを最優先したい人

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。