変なホテルの根幹を支えるのは、テクノロジーを駆使したスマートな宿泊動線です。入館からチェックアウトまでスタッフと一切対面せずに完結するその具体的な仕組みを紐解きます。
到着後、まず行うのがチェックイン方法の操作です。フロントカウンターの前に立つと、恐竜ロボットやホログラムが音声と身振りで挨拶し、手元のタッチパネル端末を案内します。予約時に発行されたQRコードをかざすか、予約番号・氏名を入力し、案内に従って宿泊者情報を確認。クレジットカードや現金での精算を終えると、機械から部屋番号が印字されたルームキー(ICカード)が自動で排出されます。所要時間はスムーズに行けばわずか1〜2分程度であり、対面フロント特有の長い待ち時間から解放されます。
「完全に無人だとトラブル時に不安」という声もありますが、裏側のバックヤードには24時間体制で人間のスタッフが常駐しています。機械の読み取りエラーや操作に迷った場合でも、フロントに設置された呼出ボタンを押せば、数秒でスタッフがカウンターに出てきて柔軟に対面サポートを行う二重構造が敷かれています。
旅行者にとって重要な荷物預かりもシステム化されています。ロビーには「バゲッジポート(Baggage Port)」と呼ばれるワイヤーロック式のセルフクロークや専用ロッカーが整備されており、チェックイン前やチェックアウト後でも、交通系ICカードや暗証番号を使って宿泊者自身で手荷物を無料で施錠・保管可能です。スタッフを呼び出す手間もなく、観光へ直行できる合理性が確保されています。
一方、客室のアメニティに関しては、現代の環境配慮基準(SDGs)に則った「アメニティバー」方式が基本です。歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリなどは1階の専用ラックから必要な分だけ自身でピックアップして部屋へ持ち込みます。さらに多くの拠点では、スチームと振動で衣類のシワや花粉、ニオイを除去する高性能クリーニング機「LGスタイラー」が全室または一部客室に導入されており、ビジネス客やテーマパーク帰りの旅行者から絶大な支持を得ています。