AKB48の歴史において、最大の激震が走った瞬間が2012年3月25日のコンサート「業務連絡。頼むぞ、片山部長! in さいたまスーパーアリーナ」の最終日でした。アンコールが終わりかけたその時、前田敦子さんの口から放たれた言葉は、2万5000人の観客だけでなく、ステージ上のメンバー全員を硬直させました。
当時、まさに人気絶頂の渦中にあり、前田敦子 卒業当時の年齢はわずか20歳(同年8月の卒業時点では21歳を迎えた直後)でした。成人を迎えたばかりの若きエースが、国民的アイドルの頂点を手放すという決断は、世間に途方もない衝撃を与えました。
このさいたまスーパーアリーナ 卒業発表を皮切りに、グループは前田さんのラストステージへ向けて加速します。同年8月24日から26日にかけて開催された初の東京ドーム公演「AKB48 in TOKYO DOME 〜1830mの夢〜」において、実質的な前田敦子 卒業コンサートとなるセレモニーが挙行され、3日間で14万4000人を動員。そして翌8月27日、原点である秋葉原のAKB48劇場 最終公演をもって、彼女は7年間にわたるアイドル人生に幕を下ろしました。