ショールームへ足を運んだ来場者の多くが、「写真や見本帳と実物の印象がまったく違った」と口を揃えます。ここにはインテリア業界でよく知られる心理学および視覚効果の原則が働いています。
最も典型的な現象が、視覚における「面積効果」です。明るい色は面積が広くなるほどより一層明るく鮮やかに見え、逆に暗い色は面積が広くなるほど一段と濃く沈んで見えます。ハウスメーカーや工務店の打ち合わせスペースで渡される数センチ四方の小さなサンプル帳(スワッチ)だけで壁紙を決めてしまうと、実際に家屋全体の壁一面に貼り付けた際、「思っていたよりも白っぽくて柄が目立たない」「アクセントクロスの圧迫感が強すぎて落ち着かない」といった失敗が頻発します。
サンゲツ名古屋ショールームの最大の価値は、高さのある大判スライドパネルに実際の壁紙が貼られている点にあります。自分の背丈を超えるような大きさで柄のピッチ(リピート間隔)や立体的なエンボス加工(凹凸)の陰影を確認できるため、完成後のギャップを最小限に抑えることが可能です。
さらに見逃せないのが、フロアタイルやクッションフロア、カーテンとの「同時合わせ」です。床材コーナーに置かれているフロアタイルの実物サンプルを床に置き、その真横に壁紙サンプルを垂直に立て、さらにカーテン生地を隣に添えてみる。この「三次元の現物合わせ」ができる環境こそが、単独のカタログ閲覧では決して得られないショールームならではの醍醐味と言えます。
展示ブースでは照明の色温度(温かみのある電球色からクリアな昼白色まで)を切り替えられるシミュレーション設備も備わっており、自宅のリビングや寝室で想定している照明環境下で素材がどう発色するかをその場で確認できます。