法的な整理とは裏腹に、一般社会で公明党と宗教の関係が摩擦を生みやすい最大の要因は、創価学会員による徹底した「集票システム」にあります。選挙期間中、友人や知人、親族に対して投票を依頼する活動は、学会内で「F票(フレンド票)」と呼ばれています。
大手ネット掲示板やSNS、知恵袋などの投稿を分析すると、このF票集票活動に対する一般市民の生々しい困惑が見受けられます。
「数年連絡がなかった同級生から突然電話があり、公明党の候補者に入れてほしいと頼まれて引いてしまった」「熱心なのは理解できるが、信仰心と政治的選択をセットで押し付けられているように感じる」といった声は後を絶ちません。日常の人間関係に選挙運動が持ち込まれることに対する心理的抵抗感が、世間のネガティブなイメージを増幅させている側面は否めません。
一方で、学会員の側には「自分たちの代表を国会に送り、生活困窮者支援や教科書無償配布、児童手当の創設といった福祉政策を実現させてきた」という強烈な成功体験と自負があります。現場取材においてベテラン学会員は「誰からも顧みられなかった庶民の声を届けるための尊い戦い」と語っており、外側の「宗教的動員の押し付け」という冷ややかな視線との間には、依然として埋めがたい心理的断絶が存在します。