日本の四駆史を語るうえで、伝説の名車である三菱・パジェロの存在を避けて通ることはできない。「パリ・ダカ」の愛称で親しまれた世界最高峰のモータースポーツ、ダカール・ラリーにおいて、通算12回もの総合優勝という前人未到の金字塔を打ち立てた背景には、泥濘や岩場を難なく走破する圧倒的な信頼性があった。
過酷な泥濘地や過熱する砂丘を走り抜けたレース環境は、強靭な四輪駆動車としての走破性能を磨き上げる最高の実験場だった。極限状態で培われた知見と「壊れないタフさ」への徹底したこだわりは、今回復活を遂げる新型モデルの血統にも脈々と受け継がれている。かつての栄光を知るファンにとって、今回の復活はまさに長年の悲願達成と言えるはずだ。