はだしのゲン「非国民」と蔑まれた真相|父の反戦と家族の迫害

はだしのゲン「非国民」と蔑まれた真相|父の反戦と家族の迫害

はだしのゲン「非国民」と蔑まれた真相|父の反戦と家族の迫害の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

大吉の公然たる反戦の主張は、やがて国家の秘密警察である特別高等警察(特高警察)の知るところとなります。近隣からの密告を受け、大吉は突如として特高警察に強制連行され、薄暗い取調室で凄惨な尋問を受けることになりました。

当時の特高警察による拷問は過酷を極めました。殴打や水責め、精神的な脅迫を加えられ、思想の転向(反戦思想を捨てて天皇と軍部に忠誠を誓うこと)を強要されます。しかし、大吉は満身創痍になりながらも自らの信念を曲げず、決して戦争賛美の言葉を口にすることはありませんでした。

拷問の末に釈放された大吉は、身体の自由を奪われるほどの重傷を負って帰宅します。しかし、国家権力による処罰はそこで終わりませんでした。特高警察に目をつけられた「要注意人物の家庭」という烙印は、中岡家を地域社会における地獄の孤立へと突き落とす引き金となったのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。