ネット上に氾濫する履歴消去ノウハウの中には、技術的な根拠を欠いた誤認情報が散見されます。それらを鵜呑みにすると、思わぬところで情報が漏洩することになります。
誤解1:「視聴した作品の評価(星マーク)を消せば履歴も消える」
作品に対して付けたカスタマーレビューや「好き / 興味なし」のフィードバック評価をリセットしても、視聴ログそのものは消滅しません。評価データはユーザーの趣味嗜好の重み付けに使われるだけであり、サーバーに記録された再生事実とは別階層で管理されています。プライムビデオおすすめ商品リセットを図る上では有効ですが、再生リストの抹消には直結しません。
誤解2:「レンタル・購入作品も視聴履歴から消せば完全に隠蔽できる」
都度課金したレンタル作品やセル作品は、プライムビデオの視聴履歴から消去しても、Amazonメインアカウントの「注文履歴」に購入記録が恒久的に刻まれます。これらを隠すにはアマプラ購入履歴非表示手順(PCブラウザの注文履歴から「注文を非表示にする」を選択)を実行する必要がありますが、それでも「非表示にした注文」の管理画面を開けば容易に確認が可能です。財務トランザクションを跡形もなく抹消することは不可能です。
誤解3:「プライムビデオのプロフィール切り替えだけで完璧に隠蔽できる」
1つのAmazonアカウント内で最大6人まで作成可能なプライムビデオプロフィール切り替え家族機能は、確かにプライバシー分離の第一歩となります。しかし、暗証番号(PIN)でプロフィールにロックをかけていなければ、テレビのリモコンひとつで他人のプロフィールへ簡単に侵入できてしまいます。「分けているから安全」と過信するのは極めて危険な状態と言えます。