雨が多いからといって、金沢観光の魅力が減じるわけではない。むしろ、地元の人々は「濡れた金沢ほど風情がある」と口を揃える。雨に濡れてしっとりと黒光りする「ひがし茶屋街」の石畳や、雨滴が葉を叩く兼六園の庭園風景は、晴天時には味わえない情緒を醸し出す。
万が一の大雨に備えたインドア観光の選択肢も実に豊富だ。現代アートの聖地である「金沢21世紀美術館」や、加賀藩の歴史を体感できる屋根付きの「近江町市場」は、雨の日でも濡れずに何時間も楽しめる。また、金沢駅の「鼓門」と「もてなしドーム」は、ガラス張りの天井が雨を遮り、訪れる人々を優しく包み込む意匠となっており、雨の街・金沢ならではの建築思想が詰まっている。