リストレット(Ristretto)とは、イタリア語で「制限された」「縮小された」を意味する言葉です。コーヒーの専門用語としては、通常のエスプレッソ(ソロ)と同じ量のコーヒー豆の粉を使いながら、抽出するお湯の量を通常の約4分の3から半分程度に絞って短時間で落とす技法を指します。
スターバックスにおける通常のエスプレッソショットは、1ショットあたり約30ml前後のお湯を通して抽出されます。これに対してリストレットショットは、お湯の通過量を約20ml〜22ml程度に制限し、抽出の後半フェーズに入る前にカットします。この抽出プロセスの違いこそが、口に含んだ瞬間のテクスチャーと風味を決定づける大きな分岐点となります。
最大の特徴は、「苦味や渋みが極めて少なく、豆の華やかなアロマと旨味だけがぎゅっと凝縮されている」という点です。通常のエスプレッソが持つしっかりとしたビター感やスモーキーなパンチに比べ、リストレットは舌触りが非常になめらかで、口内に嫌なえぐみが残りません。そのため、エスプレッソの芳醇な香りを残しつつ、後味を極めてクリーンに仕上げたいシーンで選ばれています。