ほくろの毛を抜くのは危険?癌化の噂と太い理由を皮膚科医が徹底解説

ほくろの毛を抜くのは危険?癌化の噂と太い理由を皮膚科医が徹底解説

ほくろの毛を抜くのは危険?癌化の噂と太い理由を皮膚科医が徹底解説についての真相をご紹介します。

無意識に指先やピンセットでほくろの毛を抜いてしまった場合、最も警戒すべきなのは癌化ではなく局所的な急性感染症である「毛嚢炎(もうのうえん)」の発症リスクです。

ほくろの組織は毛細血管が密集しており、通常の皮膚よりもデリケートで内出血や傷を起こしやすい構造をしています。無理やり毛を根元から引き抜くと、毛穴の深部にある毛包組織が裂けて微細な出血を起こし、そこから黄色ブドウ球菌などの皮膚常在菌が侵入します。その結果、ほくろ全体が赤く腫れ上がり、触れると強い痛みを感じたり、中心部に黄色い膿(うみ)が溜まる毛嚢炎を引き起こします。

万が一ほくろの毛を抜いてしまった際は、焦らず次の手順で患部を保護してください。

1. 患部の洗浄と消毒:まずは流水と低刺激の石鹸で優しく洗い流し、清潔なティッシュやガーゼで水分を拭き取ります。
2. 冷却と安静:赤みやヒリつきがある場合は、清潔な保冷剤をタオルに包んで数分間冷やし、毛細血管の炎症を鎮めます。
3. 触らない・潰さない:気になるからと指で触ったり、膨らみを押し潰す行為は細菌を深部へ押し込むため厳禁です。
4. 医療機関の受診目安:2〜3日経っても赤みが引かない場合や、ズキズキとした拍動痛がある場合は、皮膚科で抗生物質の軟膏や内服薬を処方してもらうのが最善策です。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。