イラスト制作の現場において、累は実は「描くのが非常に難しいキャラクター」としても知られている。その最大の難所が、顔や体に浮かび上がる蜘蛛の足のような独特の模様と、下弦の伍を示す文字が刻まれた瞳の描き込みだ。
左右非対称になりがちな顔の立体バランスを崩さずに模様を自然に配置するには、高いデッサン力と立体把握能力が要求される。また、彼の瞳は単に文字が書いてあるだけでなく、独特の光沢と冷ややかな質感を表現しなければならない。この絶妙な難易度が、逆にクリエイターの挑戦心を掻き立て、「上手く描けた時の達成感が格別だ」と多くの絵師を病みつきにさせているのだ。