どれほどデジタル技術が進化しても、優れたポーズの根底には不変のデッサン理論が存在する。アメリカのイラストレーターであり、指導者としても伝説的な存在であるアンドリュー・ルーミスが提唱した解剖学的アプローチと重心の概念は、今なお全世界のクリエイターにとってのバイブルだ。
一方で、アニメーションの現場でカリスマ的な支持を集める吉成曜氏のようなトップクリエイターは、ルーミス的な正統派デッサンに独自の「動的歪み」を加えることで、画面を突き破るような臨場感を生み出してきた。重心をどこに置き、どこで骨格を意図的に崩すか。この「引き算と強調」のテクニックこそが、プロの神作画を支える知られざる裏技である。