渋沢栄一が創った日本初の銀行とは?知られざる設立秘話を徹底解剖

渋沢栄一が創った日本初の銀行とは?知られざる設立秘話を徹底解剖

渋沢栄一が創った日本初の銀行とは?知られざる設立秘話を徹底解剖の真相について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

時代が下るにつれ、全国に増殖した国立銀行による紙幣の発行は、一時的にインフレーションや通貨の混乱を招く原因ともなった。これに対処するため、明治15(1882)年に中央銀行として日本銀行が創設されると、第一国立銀行は発券銀行としての役割を終え、普通銀行への転換を余儀なくされる。

しかし、発券機能を失ったことで第一国立銀行の価値が損なわれたわけではない。むしろ、純粋な民間銀行「第一銀行」へと生まれ変わったことで、渋沢栄一はより自由に各種産業への投資や融資を展開できるようになった。製紙、紡績、鉄道、海運といった近代日本の基幹産業の立ち上げには、常に第一銀行からの資金供給が不可欠であった。発券の権限を中央銀行に一元化し、民間銀行は産業資金の供給に専念するという現代に通じる二層構造の金融体制が、このプロセスを通じて完成したのである。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。