お弁当の手羽元はなぜ冷めても柔らかい?骨の外し方と傷まない味付けの真相

お弁当の手羽元はなぜ冷めても柔らかい?骨の外し方と傷まない味付けの真相

お弁当の手羽元はなぜ冷めても柔らかい?骨の外し方と傷まない味付けの真相に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

朝の調理負担を減らすため、前日の夜に手羽元を煮込んでおく家庭は少なくありません。しかし、ここに大きな衛生管理上の落とし穴が潜んでいます。

手羽元をお弁当に入れる前日仕込みの注意点として、最も警戒すべきは「粗熱を取る過程でのウェルシュ菌の増殖」です。鍋に蓋をしたままコンロの上で一晩放置する行為は絶対に避けなければなりません。ウェルシュ菌の芽胞は加熱調理後も生き残り、菌が最も活発に増殖する20℃〜50℃の温度帯に留まることで急速に増殖します。前日に調理した場合は、清潔なバットに広げて保冷剤を当てるなどして30分以内に急冷し、速やかに冷蔵庫(4℃以下)へ移すことが鉄則です。そして翌朝のお弁当詰め直前には、中心部までしっかりと再加熱(85℃以上で1分以上)を行ってください。

また、手羽元ポン酢煮でお弁当の汁漏れを防ぐには、仕上げ段階での「水分閉じ込め処理」が鍵となります。煮汁がサラサラな状態で容器に入れると、鞄の中で傾いた際に高確率で外へ漏れ出します。煮汁をしっかり煮詰めて肉に絡めるのはもちろんのこと、火を止める直前に水溶き片栗粉を微量加えてタレにとろみをつけるか、お弁当カップの底に「すりごま」「削り節」「とろろ昆布」を敷き詰め、その上に手羽元を置くことで、余分な酸味ダレを余すことなく吸収させられます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。