北朝鮮と韓国の境界線と38度線の違いとは?板門店の現在と越境の真相

北朝鮮と韓国の境界線と38度線の違いとは?板門店の現在と越境の真相

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軍事境界線(MDL)は一本の線に過ぎませんが、その線を挟んで両側に広がる広大な立ち入り禁止区域が「非武装地帯(DMZ:Demilitarized Zone)」です。休戦協定に基づき、偶発的な軍事衝突を防ぐための緩衝地帯として、軍事境界線から南北にそれぞれ2kmずつ(合計幅4km)、東西約248kmにわたって設定されました。

名目上は「非武装」と名付けられているものの、実態は世界で最も重武装された地帯の一つです。境界線の外側には幾重もの鉄条網、高電圧フェンス、無数の監視カメラが張り巡らされ、一帯の地中には推定数十万個におよぶ地雷が埋設されたまま放置されています。

DMZの内部および近接エリアには、双方の監視所(GP:Guard Post)や一般前哨(GOP:General Outpost)が林立し、昼夜を問わず双眼鏡や熱線暗視装置による監視が行われています。半世紀以上にわたり一般人の立ち入りが完全に遮断された結果、皮肉にも手つかずの大自然が残り、絶滅危惧種のツキノワグマやタンチョウが生息する特異な生態系空間が形成されている点もこのエリアの複雑な側面です。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。