物語が始まった当初、雄英高校ヒーロー科1年A組のデクの公式身長は166cmだった。これは日本の15〜16歳男子の平均値とほぼ同じだ。爆豪勝己(172cm)や轟焦凍(176cm)といった、入学当初から圧倒的な実力と恵まれた体格を持つライバルたちに囲まれる中で、デクの「166cm」は極めて平凡、かつ等身大な印象を与えていた。
このあえて「普通」に設定された身長こそが、読者に圧倒的な親近感を抱かせた要因だろう。大柄なヴィランたちと対峙した際、彼の小ささはより際立ち、その絶望的な体格差を「知恵」と「勇気」、そして「ワン・フォー・オール」の力で覆していく姿に、私たちは胸を熱くしたのだ。