限られた専有面積であっても、適切な設計思想とレイアウトを取り入れれば、上質なくつろぎ空間を構築できます。実際の狭い部屋レイアウト実例から導き出された3つの配置原則を提示します。
第1の原則は、対角線レイアウトによる視覚的開放感の確保です。ワンルームや1Kの角(コーナー)を背にして一人用ソファを斜め45度に配置することで、部屋の長手方向に視線が抜け、床面の余白が広く感じられます。サイドテーブルを小型のラウンドタイプにするだけで、動線を遮らないパーソナルコーナーが完成します。
第2の原則は、脚部フレームの抜け感とロータイプの活用です。床から座面下までの空間(15cm以上)が空いているウッドフレームや細身のスチール脚を採用すると、床が見える面積が広がり、部屋全体の重苦しさが一掃されます。頭部までしっかり支えたい場合は、座面高を低めに抑えたハイバック一人用ソファを選ぶことで、天井高を錯覚させつつ快適性を担保できます。
第3の原則は、マルチユースを前提としたポジショニングです。ソファをデスクやベッドと平行に配置し、背もたれを空間の「緩やかな間仕切り」として活用することで、1つの部屋の中にワークスペースとリラックススペースの境界線(ゾーニング)を明確に作り出すことが可能です。