住吉輝紗良氏の経歴を語るうえで欠かせないのが、世界屈指のパウダースノーで知られる北海道ニセコエリア・倶知安町で育ったルーツです。幼少期からスキー板を履き、自然環境のなかで培われた柔軟な身体操作と雪面感覚は、早くから同世代のなかで群を抜いていました。
地元である北海道倶知安高等学校時代には、すでにナショナルチームの育成選手として頭角を現し、国内外のFISレースで表彰台を独占。高校卒業後は、数々のオリンピアンを輩出してきた日本体育大学へ進学し、スキー部所属の看板選手として国際舞台へ本格参戦を果たしました。
フリースタイルスキー・モーグル種目における彼女の最大の武器は、男子顔負けのスピードを誇るミドルターンと、空中でのブレが極めて少ない高難度エア技(コークスクリュー720やバックレイ)の完成度でした。FISワールドカップ(W杯)では複数回にわたり表彰台(デュアルモーグル2位、シングル3位など)に登壇し、世界のトップランカーとして定着しました。
集大成となった2022年の北京オリンピックでは、女子モーグル日本代表として出場。予選を突破して決勝(Final 1)へ進出し、堂々の15位という成績を収め、世界の大舞台に確かな足跡を刻みました。