検索窓に「内山理名 盗撮」と表示される現象について、結論から明確に言えば、内山理名本人が盗撮被害に遭って映像が流出したという事件は過去に一度も起きていません。警察当局への被害届提出や週刊誌による実態報道、所属事務所からの警告文などを過去四半世紀にわたって遡及調査しても、彼女が盗撮犯罪の当事者となった事実は皆無です。
それにもかかわらず、なぜこのような不名誉なキーワードが定着してしまったのか。取材班が当時のネットコミュニティの変遷を辿ると、ある典型的なネットデマの生成パターンが見えてきました。女優としての知名度が頂点に達していた2000年代半ば、大手掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」や黎明期のまとめサイトにおいて、著名人の名前を無断拝借した釣りスレッドが乱立していました。アクセス数を稼ぎたい悪質なウェブサイト運営者が、無関係な一般人の盗撮動画やアダルト動画のサムネイルに「人気女優U・R」「内山理名」といったタグを付与し、アフィリエイトリンクや架空請求サイトへ誘導するトラップを仕掛けていたのです。
当時、サイバー犯罪対策を専門としていた元警察関係者は次のように証言しています。「2000年代初頭から携帯電話のカメラ機能向上に伴い、盗撮への社会的関心が高まりました。これに便乗する形で、芸能人の名前を騙ったクリックベイト詐欺が横行した歴史があります。実態のない噂であっても、一度検索エンジンが『検索回数の多いキーワード』として記憶すると、アルゴリズムの働きによってサジェストに残り続ける現象が生じるのです」。つまり、疑惑そのものが実在のトラブルではなく、デジタル空間の構造的歪みによって生み出された虚像にすぎません。