マイケル・ジャクソン伝記映画の全貌|実甥が演じる魂と疑惑の真相

マイケル・ジャクソン伝記映画の全貌|実甥が演じる魂と疑惑の真相

話題沸騰中の マイケル・ジャクソン伝記映画の全貌|実甥が演じる魂と疑惑の真相について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

公開前から批評家やメディア関係者の間で最大の関心事となっているのが、本作のマイケル映画あらすじにおける疑惑の取り扱いです。監督を務めるのは『トレーニング デイ』や『イコライザー』シリーズで人間の暗部と道徳的ジレンマを描き抜いてきたアントワーンフークア。脚本には『グラディエーター』『アビエイター』で知られる名手ジョン・ローガンが名を連ねています。

物語はインディアナ州ゲーリーの貧困街で、父ジョーの過酷な指導に怯えながら兄弟で歌っていたジャクソン5の黎明期から幕を開けます。モータウンとの契約、クインシー・ジョーンズとの運命的な出会い、『Thriller』による爆発的な世界的成功。しかし、光が強くなればなるほど、彼の足元には深い孤独の影が落ちていきます。

本作が特筆に値するのは、1993年の児童性的虐待疑惑(チャンドラー事件)や2005年の裁判劇といった、従来の追悼映画なら敬遠されがちだった暗部を正面から扱っている点です。遺産管理団体(エステート)が制作に参加していることから、一部のメディアでは「都合のいい免責映画になるのではないか」という懸念も報じられました。しかし、フークア監督は海外メディアの取材に対し次のように語っています。

「マイケルは偉大で並外れたアーティストだったが、同時に過ちも犯す生身の人間だった。善悪の二元論ではなく、彼が直面した現実と悲劇の全体像を白日の下に晒すことこそが、映画作家としての責務である」

当時の特番インタビューや自著『Moonwalk』でマイケル自身が語った「僕は誰にも奪われない安全な子ども時代を取り戻そうとしていただけなんだ」という悲痛な叫びと、周囲を取り巻く大人たちの金銭的思惑が入り乱れる構造が、劇中で多層的に描き出されています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。