半田手延べそうめんの世界を語る上で欠かせないのが、全国にその名を轟かせる二大蔵元、半田手延べそうめんの竹田製麺と半田手延べそうめんの小野製麺の存在です。同じ半田地区で伝統の技を受け継ぎながらも、その哲学と仕上がりには明確な個性の違いが存在します。
竹田製麺は、地元・徳島で圧倒的な支持を集める老舗です。素朴な青い帯で束ねられたその麺は、力強い小麦の風味と、噛んだ瞬間に跳ね返るような野性味あふれる弾力が持ち味。しっかりとした塩気と粉の旨味が前面に出ており、熱烈なリピーターからは「竹田でなければ半田そうめんを食した気にならない」とまで称賛されます。
一方の小野製麺は、「手延半田めん」のブランド名で全国の百貨店や高級スーパーに販路を広げ、知名度を飛躍的に高めた立役者です。厳選された小麦粉を用い、滑らかな口当たりと喉越しを徹底的に追求。竹田製麺に比べてやや端正で雑味がなく、洗練された上品なツヤとみずみずしさを兼ね備えています。贈答用としても高い完成度を誇り、初心者から食通まで間口の広さを見せています。