事態が急変したのは、百恵がオーディション番組『スター誕生!』をきっかけに芸能界デビューし、またたく間にスターダムを駆け上がってからだ。それまで連絡すらよこさなかった父親が、突然「親権」を主張し始めたのである。娘が稼ぐ莫大な金に目をつけたのだ。
彼は勝手に百恵の所属事務所から前借り金を要求し、さらには勝手に他社への移籍話を進めようと画策した。週刊誌の取材に対しても、父親としての権利を声高に主張し、百恵のイメージを著しく傷つける行動を繰り返した。この身勝手な振る舞いに、若き百恵の心は深く傷つき、同時にある決意を固めることになる。