ネット上の情報の中には、10年以上前の古いイメージや事実無根の噂がそのまま流通しているケースが多々あります。特に多く見られる2つの誤解について、技術的なファクトをもとに検証します。
誤解1:「三菱車は壊れやすくて耐久性が低い?」
過去のリコール隠し問題のイメージから、「品質が悪い」「すぐ故障するのではないか」と懸念する声があります。しかし、実際のグローバル市場調査や品質データにおいて、三菱車の耐久性はむしろ高く評価されています。
東南アジア、オーストラリア、中東、アフリカといった、気温50度を超える過酷な砂漠や未舗装路が何千キロも続く地域において、三菱のパジェロスポーツやトライトンは「壊れずに生きて帰ってこられるタフな車」として絶大な信頼を勝ち取ってきました。また、アライアンス共通プラットフォームの導入以降、電子制御系や基本骨格の品質基準は世界トップ水準で統合されており、「現在の三菱車が他社国産車と比べて壊れやすい」という客観的データは存在しません。
誤解2:「四輪駆動なんてどのメーカーも同じ?」
「4WDなんて滑った時に後輪が動けばどれも一緒でしょ」という認識は完全な誤解です。一般的な生活四駆(スタンバイ式4WD)が「前輪が滑ってから初めて後輪に駆動力を配分する」のに対し、三菱が誇る車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」は、ドライバーのハンドル操作や車輪速センサー、ヨーレートセンサーから挙動を先読みし、ブレーキと駆動力配分を常時ミリ秒単位で統合制御します。
豪雪地帯の深雪路や滑りやすいアイスバーン、ぬかるんだ泥道において、「何事もなかったかのように曲がり、止まり、加速する」走破性の高さは、長年のWRC(世界ラリー選手権)やダカール・ラリーで培われた門外不出の技術資産です。雪国や山岳地域に三菱車の熱心なリピーターが多い理由は、まさにこの極限状況での圧倒的な安全性能にあります。