落花生栽培の醍醐味は、市販の乾燥落花生では決して味わえない「掘りたての生落花生を茹でて食べる」という体験にあります。しかし、収穫時期を数日誤るだけで、未熟で水っぽいサヤや、過熟で硬く変色したサヤになってしまいます。
落花生の収穫時期の見極め方は、地上部の外見変化と試し掘りの組み合わせで行います。開花から75〜90日(品種による)が経過すると、青々としていた下葉が黄ばみ始め、株全体の葉のツヤが落ちてきます。これが収穫サインです。いきなり全株を引き抜くのではなく、最も生育の良い株の株元をスコップで慎重に掘り、2〜3個のサヤを採取して確認してください。
【収穫適期のサヤ判定基準】
◎ 収穫ベスト:サヤの表面に網目模様(網状の凹凸)がはっきりと浮き出ており、殻を割ると中の豆がサヤいっぱいにパンパンに膨らんでいる。殻の内側の薄皮が白〜淡いピンク色。
× 未熟:サヤの表面が白っぽくツルツルしており網目がない。豆が小さく水浸状。
× 過熟:殻の内側の薄皮が茶褐色〜黒色に変色し、豆の油分が酸化し始めている(煎り豆向き)。
サヤの8割程度に網目が綺麗に出ていれば、株全体の引き抜き収穫を実施します。収穫作業は晴天が2〜3日続いた土の乾いている日に行うと、泥落としがスムーズです。
収穫したての生落花生は鮮度落ちが極めて早く、常温では2〜3日で風味が劣化しカビが発生します。収穫当日に以下の生落花生の茹で方と保存方法を実践してください。
【絶品!生落花生の基本茹でレシピ】
1. サヤの泥を流水で綺麗に洗い落とす。
2. 鍋に水1リットルに対し、塩30〜40g(濃度3〜4%)を溶かす(海水程度の塩分濃度が旨味を引き出す秘訣)。
3. 水の状態から落花生を入れ、落とし蓋をして火にかける。
4. 沸騰後、弱めの中火で普通品種は30〜40分、「おおまさり」などの極大粒種は45〜50分じっくり茹でる。
5. 火を止めた後、すぐにザルにあげず、茹で汁に浸したまま10〜15分放置して余熱で塩分をサヤの芯までじっくり染み込ませる。
茹で上がった落花生は、ホクホクとした栗や枝豆を超える濃厚な甘みと香りが口いっぱいに広がります。一度に食べ切れない場合は、冷まして水気をしっかり拭き取り、ジッパー付き保存袋に小分けして冷凍庫へ入れます。冷凍保存で約1ヶ月間、獲れたてそのままの食感と風味をキープできます。食べる際は自然解凍または電子レンジで軽く温めるだけで、いつでも極上の味を楽しめます。