ネット上の考察やファンのコミュニティにおいて、今なお誤解されやすいポイントが「なぜカヲルはターミナルドグマへ降りた後、自ら接触を拒んだのか」という点です。
一部で「最初からシンジに倒されるために来た」と解釈されることがありますが、厳密な公式設定資料や劇中の描写を検証すると、事実は異なります。
- ゼーレの本来の目的:ゼーレは碇ゲンドウの独走を阻止するため、アダムの魂を持つカヲルを直接セントラルドグマ最深部へ送り込み、アダムと融合させることで「ゼーレ主導の人類補完計画(サードインパクト)」を発動させようと企てていた。
- カヲルの誤認と衝撃:カヲル自身も、地下に幽閉されている白い巨人を「自身(使徒)の身体であるアダム」だと信じ切っていた。しかし、胸の槍を抜き目の前に立った瞬間、それが人類の始祖たる「リリス」であることに気付く。
- 決断の瞬間:自分がリリスと接触すれば、全人類(リリン)が強制的に滅亡する。シンジをはじめとするリリンの生み出した美しい文化と生命を愛したカヲルは、使徒としての滅びを受け入れ、シンジに自身を殺害するよう懇願した。
つまり、カヲルは最初から自暴自棄だったのではなく、「最後の最後にリリスの真実を知り、自由意志によってリリンの生存を自らの命と引き換えに選んだ」というのが完全な事実です。