二人の原点となったのが、大ヒットした恋愛ドラマであり映画化もされた『兄に愛されすぎて困ってます』だ。人気少女漫画を原作とするこの実写化作品で、切なくも温かい兄妹のような関係を演じた二人は、撮影現場でも終始和気あいあいとした雰囲気を醸し出していた。当時、ダンス&ボーカルグループGENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカルとして音楽シーンの第一線にいた片寄涼太と、圧倒的な演技力とストイックさで引っ張りだこだった女優の土屋太鳳。現場での二人は、役柄の枠を超えた深い信頼関係を築いていったという。
所属事務所の違いを超えたプロ意識の共有も印象的だった。片寄が所属するLDH JAPANのエネルギッシュで熱意あふれる現場姿勢と、土屋が所属するソニー・ミュージックアーティスツの地に足の着いた実力派志向。それぞれ異なる環境で磨かれたプロ意識が高め合い、見事なシナジーを生み出した。当時の現場スタッフは「撮影の合間も互いにセリフの確認や表現について意見を交わしており、過密日程の中でもお互いを思いやる姿が際立っていた」と振り返る。