ザ・ドリフターズのルーツは、昭和30年代に遡る。当時はお笑いタレントのグループではなく、本格的なジャズやロカビリーを演奏する音楽バンドとして誕生した。1964年、グループのリーダーに就任したいかりや長介が中心となり、メンバーの再編が断行される。この劇的な改編こそが、後の伝説の始まりだった。
当時の芸能界を牽引していた渡辺プロダクションに所属した彼らは、ビートルズ来日公演での前座演奏などミュージシャンとしても高い評価を得ていた。しかし、いかりやの卓越したセルフプロデュース力により、徐々にステージ上でのコミックバンド的要素を強化。身体を張ったコメディパフォーマンスへと舵を切ったことが、国民的コメディアンへの扉を開く契機となった。