日本生命のCMに関して、ネットの検索窓や知恵袋などでは幾つかの根強い誤解や勘違いが見受けられます。広告業界の構造的視点から、それらの誤認を解消しておきます。
誤解1:第一生命や明治安田生命のCM女優との混同
生保各社はこぞってトップクラスの女優を起用しているため、生活者の記憶の中で混ざり合ってしまうケースが後を絶ちません。
- 明治安田生命:小田和正の楽曲に一般応募の写真スライドショーを合わせる演出が有名で、特定の女優単体よりも「家族の思い出」を主役に据える傾向があります。
- 第一生命:過去に田中麗奈や武田真治、近年では広瀬すずなどの起用があり、軽やかでアクティブなテンポ感を特徴としています。
- 住友生命:菅田将暉や上白石萌歌などを起用した「Vitality」キャンペーンなど、健康増進活動そのものをエネルギッシュに推進する演出が主軸です。
「あの有名女優の生保CMを見た」という記憶がどの社だったか分からなくなった場合、「静かな日常の対話や家族の決断を描いている」「綾瀬はるか・有村架純が出ている」ものは高確率で日本生命のクリエイティブです。
誤解2:新CMへの交代は「降板」や「トラブル」という憶測
福原遥や若手キャストがメインの新バージョンが放映されると、ネット上では「綾瀬はるかは契約終了なのか?」「有村架純から交代したのか?」といった憶測が散見されます。
しかし前述の通り、日本生命はマルチキャラクター制(重層的キャスト起用)を採用しています。総合企業CMは綾瀬はるか、資産形成や若手〜中堅層の生活保障は有村架純、対面サービスやサポート現場は清野菜名、デジタル・新社会人は福原遥、といったように商品群ごとの役割分担が行われているに過ぎず、「前任の不祥事や急な契約打ち切り」といったゴシップ的な背景による交代ではありません。