選挙特番に関してインターネット上でしばしば議論されるのが、「タレントキャスターはカンペを読んでいるだけではないのか」という疑念です。しかし、現代の選挙報道の現場実態は大きく異なります。
開票特番は刻一刻と情勢が変化する完全な生放送であり、政治家との中継インタビューは秒単位のやり取りとなります。事前に用意された台本通りに進むことはほぼありません。櫻井翔をはじめとするキャスター陣は、中継直前まで政治部記者と情勢データを突き合わせ、政治家の答弁に応じたアドリブでの切り返しを行っています。長年の現場取材で培った政治家との関係性や政策知識がなければ、生中継での丁々発止のやり取りは成立しません。
また、「速報の当落判定はどの局も同じ」というのも誤解の一つです。各局は独自の出口調査アルゴリズムや取材網を持っており、「どのタイミングで当確を打つか」には報道機関ごとのプライドとリスク管理が反映されています。日テレの速報精度の高さは、長年培われた選挙取材体制と統計モデルの信頼性の証明でもあります。