世界的な映像配信プラットフォームNetflixで大ヒットを記録した料理ドキュメンタリー番組『シェフのテーブル』。ここでバスクの料理哲学や伝統技術がフューチャーされたことで、世界中のガストロノミーファンが再びこの地に熱視線を送り始めた。
過剰な装飾を削ぎ落とし、塩、オリーブオイル、そして魚の旨味だけで最高峰の味わいを生み出すミニマリズム。このバスクの知恵は、過飾なモダニズムに疲弊した世界の飲食業界に新鮮な衝撃を与えている。最先端のトレンドを追う若手シェフたちが、こぞって古典的なピルピルの技法を自身のシグネチャーディッシュに取り入れ始めているのは興味深い現象だ。