乾燥させたへその緒の処方に悩む一方で、医療・ヘルスケア業界の最前線では、出産直後の臍帯(へその緒)とそこに含まれる血液が全く異なる文脈で価値を再定義されている。現在、先端医療の現場で熱い視線が注がれているのが幹細胞治療や再生医療の分野だ。
へその緒の組織や臍帯血には、様々な細胞へと分化する能力を秘めた多能性幹細胞が豊富に含まれている。これまで治療が困難とされていた白血病などの難治性血液疾患だけでなく、脳性麻痺や脊髄損傷、さらには再生医療領域における組織修復の切り札として、国内外での研究開発が加速度的に進んでいる。