ネット上の簡易解説サイトや学習掲示板では、「分数は何でも倍にすれば消せる」といった極端な省略解説が散見されますが、これには重大な盲点が潜んでいます。
最大の盲点は、分子に「多項式(足し算や引き算の式)」が乗っている場合の符号処理です。たとえば次のような分数式です。
【注意が必要な式】 (x - 3) / 4 = 2
両辺に4をかける際、分子全体にカッコがついていることを意識せずに「x - 3 = 8」と展開できれば正解ですが、マイナス記号が分数の前についている「 - (x - 3)/4 」のようなケースでは、マイナスを分子の各項に分配し忘れて「-x - 3」としてしまうミスが頻発します。
「分数を消すときは、まず分子全体に目に見えないカッコをつける」という一段階の防護策を徹底することが、ネットの甘い解説には書かれていない実践的な防御策となります。