インターネット上の相談窓口やSNSで頻繁に見受けられるのが、「プロテインを飲み始めたら体重が増えた」「肌荒れが起きた」という声です。これらには生化学的な明確な理由が存在します。
まず、ホエイプロテインで太る理由の正体は、高カロリーな割り材の選択とオーバーカロリーにあります。牛乳や豆乳、果汁ジュースで溶かして飲むと、1杯あたりのエネルギー量は200〜300kcalに跳ね上がります。消費カロリーが増えていない状態で1日2〜3杯を追加摂取すれば、体脂肪として蓄積されるのは当然の結果です。また、ホエイはインスリン分泌を急激に促す作用(インスリノトロピック作用)があるため、運動直後以外のタイミングで糖質と一緒に過剰摂取すると脂肪合成に傾きやすくなります。
一方、ソイプロテインの女性デメリットとして警戒されるのが、大豆イソフラボンの過剰摂取です。食品安全委員会が定める大豆イソフラボンアグリコンの安全な一日摂取目安量の上限は70〜75mg/日(特定保健用食品などからの上乗せ上限は30mg/日)とされています。朝晩の豆乳習慣に加えてソイプロテインを多量摂取すると、女性ホルモン(エストロゲン)のバランスに影響を及ぼし、月経周期の乱れや胸の張り、下腹部の膨満感を引き起こすリスクが指摘されています。何事も適量を守る姿勢が欠かせません。