喜寿をはじめとする長寿祝いには、慶事ならではの厳格な贈答マナーが存在します。ネット上の誤った情報に惑わされず、正しい作法を身につけておく必要があります。
のし紙と水引の正しい選び方
長寿祝いは「何度繰り返しても喜ばしいお祝い」であるため、水引には「紅白の蝶結び(花結び)」または格式の高い「金銀の蝶結び」を使用します。一度きりであってほしい結婚祝いや快気祝いで用いる「結び切り」を使用するのは重大なマナー違反となるため注意してください。
- 表書き(上段):「祝喜寿」「喜寿御祝」「御祝」「寿」
- 名入れ(下段):贈り主の氏名をフルネームで記載(連名の場合は右側から年長者順、子供一同・孫一同などの表記も可)
避けるべきタブーギフトと注意点
縁起を重んじる日本の伝統行事では、語呂合わせや連想から避けるべき品目が存在します。
- 櫛(くし):「苦」や「死」を連想させるため不可。
- 白いハンカチ:「手切れ」を意味し、遺体の顔にかける白布を連想させるためNG。
- 日本茶(緑茶):香典返しや弔事で使われることが多く、慶事のギフトとしては避けるのが無難。
- 老眼鏡・補聴器・杖:本人の希望がない限り、「老化」「衰え」を直接的に突きつける実用品は不快感を与えるリスクがあります。
お祝いを実施するベストなタイミング
喜寿祝いを行う日程に厳密な決まりはありませんが、一般的には「77歳の誕生日前後」が最も自然です。ただし、家族が集まりやすいゴールデンウィーク、お盆休み、敬老の日、正月休みなどを利用して食事会をセッティングする家庭も多く見られます。本人の体調や気候の穏やかな季節を選ぶことが最優先されます。