世界中で大ヒットを記録したNetflixのドラマ作品ナルコス: メキシコ編は、麻薬組織と国家権力の癒着をリアルに描き出して話題を呼んだ。しかし、現地の報道現場で捉える真実は、フィクションのエンターテインメント性を遥かに超えた残虐性と悲劇性に満ちている。
テレビや社会派ドキュメンタリーニュースが映し出す映像の向こう側には、カルテルの暴力によって愛する家族を奪われ、今も失踪者を捜索し続ける無数の家族が存在する。劇中のドラマチックな描写が消費される一方で、現実の被害者たちが抱える痛みは終わることがない。