コアなファンを獲得し、ネット上で連日熱い考察合戦が繰り広げられたのが『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』です。つくばエクスプレスの一部車両が突然、荒廃した西暦2060年の未来へワープしてしまうサバイバルSFで、山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌が極限状態の人間の心理を体当たりで演じました。タイムワープのメカニズムや、未来を変えるための物理的な謎解き、そして現代へ戻った後の社会風刺に満ちた着地点は、考察ブロガーの間で幾度も検証されました。
一方、放送終了後に再評価の波が止まらなかったのが、オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描いた『だが、情熱はある』です。視聴率こそ3%台と苦戦したものの、若林役を演じた髙橋海人(King & Prince)と山里役の森本慎太郎(SixTONES)による憑依レベルの演技が業界内外で絶賛を浴びました。
単なるタレントの伝記ドラマに留まらず、鬱屈した自意識と劣等感を抱えた若者が泥水をすする姿を徹底的にドキュメンタリータッチで描き切った本作は、ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど、熱狂的な支持を集めた名作として記憶されています。