つる性雑草を全滅させる唯一の正攻法は、地上部から薬剤を吸収させ、地中の根や地下茎の末端まで枯死させる「浸透移行型除草剤」の活用です。庭木や草花が近くにある場所で噴霧器による全体散布を行うと大切な植物まで枯れてしまうため、プロは「原液塗布(筆塗り法)」を駆使します。
最も実績がある薬剤は、グリホサート系除草剤の代表格である「ラウンドアップ マックスロード」などの高浸透タイプです。この原液を用い、対象の植物に合わせて以下の手順でアプローチします。
【ヤブガラシ・ヘクソカズラへの筆塗り・ビニール袋法】
つるを地際から抜かずに、支柱や木から丁寧に外して地面に集めます。葉の表面数枚に、ハケやスポンジを使って除草剤の原液(または数倍の濃厚希釈液)を直接塗り付けます。さらに確実性を高めるには、伸びたつるの先端を数本束ねて小さなビニール袋に入れ、そこに少量の除草剤原液を注いで輪ゴムで縛り、数日間薬剤を直接吸わせる「つる浸漬法」が劇的な効果を発揮します。
【クズの極太主根を絶つカット塗布法】
クズの場合、つるをたどって地面から生え出ている「株元(地際)」を探し出します。剪定バサミやノコギリで地際ギリギリの太い主根を切断し、その新鮮な切り口へ直ちに除草剤原液をハケでたっぷりと塗布します。植物が切り口を修復しようと樹液を循環させる力を利用し、薬剤を根の最深部まで吸い込ませて完全分解に追い込みます。