鼻と上唇の間にある縦の溝は解剖学的に「人中(じんちゅう)」と呼ばれます。この部分は顔の中でも特に凹凸が複雑で、洗顔時の洗い残しやすすぎ残しが発生しやすい死角となっています。
毛穴の奥にある皮脂腺から分泌された皮脂が、剥がれ落ちた角質と混ざり合うと、やがて頑固な「角栓」へと成長します。人中の毛穴に詰まった角栓が長期間空気にさらされると、先端が黒ずむだけでなく、強い腐敗臭を放つようになります。
指で人中をこすった後に指先を嗅ぐと強い臭いがする場合、毛穴内部に溜まった角栓や皮脂が限界まで酸化しているサインです。爪で無理に押し出そうとすると毛穴が開き、かえって皮脂が詰まりやすくなる悪循環に陥るため、物理的な刺激は避けなければなりません。