ネット上の情報や一部の旅行ブログでは「古民家=冬は極寒で隙間風だらけ」「サービスがないから不便」といった極端なイメージが語られることがあります。しかし、現代の町家宿はっちにおいては、そうした懸念の多くが誤解です。
第1に、防寒・空調性能の誤解です。リノベーション時に床下や壁面への断熱材施工、二重サッシの導入や高性能エアコン・床暖房の設置が行われているケースが多く、金沢の厳しい冬の底冷えにも十分対応できる設計が施されています。
第2に、フロントサービスに関する盲点です。はっちは一般的な大型ホテルのように24時間体制のコンシェルジュが常駐しているわけではありません。スマートロックや事前決済を活用した非対面チェックインが主流となっており、干渉されない気楽さがある半面、荷物の事前預かりやタクシーの手配などは自身で段取りを組む必要があります。
第3に、音の伝わり方です。木造建築である以上、鉄筋コンクリート造のホテルに比べると階上・階下の足音や外部の雨音が耳に届きやすくなります。これを「風情」として心地よく受け止められるかどうかが、滞在の満足度を分ける境界線となります。