これまでのVRゴーグルは、どれほど高精細になろうとも「視覚と聴覚の騙し絵」に過ぎなかった。しかし、今回発表されたLink-Sphereは全く異なるアプローチを採る。ヘッドバンド型のデバイスから微弱な電磁パルスを送信し、脳の体性感覚野を直接刺激するのだ。デモに参加したジャーナリストは「冷たい炭酸飲料を飲んだときの、あの喉を突き刺すような刺激が、何も口にしていないのに脳内に直接再現された」と語る。
この感覚の同期こそが、今回の熱狂の源泉だ。映像の美しさで競う時代は終わった。これからは「体験の質感」がコンテンツの価値を決める時代になる。