2013年秋、バラエティ番組の密着企画から突如として姿を現した「舞祭組」。当時のジャニーズ事務所において、フロントを担当する3人と後列の4人という衣装や露出の格差は、ファンにとっても周知の事実であり、どこか触れにくいタブーのような空気すら漂っていた。
その格差を正面から笑い飛ばし、エネルギーへと反転させたのがデビュー曲『棚からぼたもち』だった。グレーのビジネススーツに身を包み、汗を撒き散らしながら全力で自己否定の歌詞を叫ぶ姿は、スタイリッシュな従来のアイドル像を根底から打ち砕いた。悲壮感を一切感じさせない突き抜けた明るさと、過酷な要求に本気で応えるプロ意識が、瞬く間に日本中の茶の間を熱狂させたのである。