この二つの魚は、調理法によってそのポテンシャルを何倍にも引き出すことができる。
ヒラマサはその引き締まった身を活かし、薄造りやカルパッチョにするのが最適だ。オリーブオイルやレモン、ハーブとの相性が抜群で、洋風に仕立ててもその食感が死ぬことはない。また、軽くしゃぶしゃぶにすることで、表面の身が締まり、旨味が内側に閉じ込められる。
一方、ブリの濃厚な脂は加熱することで真価を発揮する。定番の「ブリ大根」や「照り焼き」は、溶け出した脂が調味料と一体化し、深いコクを生み出す。脂が多いからこそ、濃いめの醤油や甘辛いタレに負けない力強い味わいになるのだ。