消防士の給与明細を特徴づけているのが、多種多様な「特殊勤務手当」の存在です。火災現場での消火活動や人命救助、感染症患者の搬送など、生命の危険や心身の負担を伴う業務に対して支給されます。
主な手当の項目と支給相場は以下の通りです。
- 危険勤務手当(火災出動手当など):火災現場での消火活動や危険物火災に出動した際に支給(1回あたり数百円〜1,500円程度)。
- 救急出動手当:救急隊員として患者搬送等に従事した場合に支給(1出動あたり300円〜600円程度。深夜や感染症対応時は増額加算あり)。
- 潜水手当・航空手当:水難救助での潜水作業(1日あたり数百円〜数千円)や、消防ヘリコプターでの航空救助活動に従事した際に支給。
- 夜間勤務手当・宿日直手当:24時間勤務において、午後10時から翌朝5時までの深夜時間帯勤務に対して割増支給。
- 地域手当:都市部の物価水準に応じ、基本給+扶養手当等の合計額に対して3%〜20%を毎月上乗せ支給。
- 扶養手当・住居手当・通勤手当:一般公務員と同等の福利厚生手当が確実に支給。
火災や救助の現場に赴く隊員には確かに手当が加算されますが、1回の出動単価そのものは「数百円〜千円前後」と極めて少額です。手当だけで月数十万円も上乗せされるわけではなく、実際の給与増額の大部分は「深夜割増手当」と「超過勤務(残業)手当」によって構成されています。