八坂神社の歴史は平安遷都よりも古く、社伝によると斉明天皇2年(656年)に高麗より来日した使節・伊利之使主(いりのいし)が新羅の牛頭山から素戔嗚尊(スサノオノミコト)を勧請したのが始まりと伝えられています。平安時代の貞観11年(869年)に京の都で疫病が大流行した際、神仏習合の神である牛頭天王(ごずてんのう)の祟りを鎮めるために神輿を送り、66本の鉾を立てて悪霊退散を祈った「御霊会(ごりょうえ)」こそが、日本三大祭りの筆頭として名高い祇園祭の起源です。
主祭神である素戔嗚尊は、ヤマタノオロチを退治した神話で知られる勇猛な神であり、あらゆる災厄を打ち払う強力な「厄除け・疫病退散」のご利益で崇敬を集めてきました。さらに、素戔嗚尊の妻である櫛名田比売命(クシナダヒメノミコト)、そしてその御子神である八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)が共に祀られていることから、家内安全や夫婦円満、子孫繁栄を祈願する参拝者も後を絶ちません。