日本と同じ感覚で入店すると、思わぬトラブルや戸惑いに直面することがあります。取材班が現場で確認した実際のトラブル事例と、旅行者が事前に知っておくべきベトナム買い物注意点を整理しました。
多くの日本人旅行者が最初に受ける洗礼が、入り口での「手荷物チェックと施錠ルール」です。万引き防止策が非常に厳格なベトナムのスーパーでは、リュックや大型のバッグを持っている場合、サービスカウンターの無料ロッカーに預けるか、ファスナー部分を結束バンドで固定されて開けられない状態にされることが一般的です。財布やスマートフォン、パスポートなどの貴重品はあらかじめ小さなショルダーバッグやポケットに移してから入店するのが鉄則です。
また、野菜や果物、一部のナッツなどの量り売りコーナーでは、商品をそのままレジへ持って行っても会計できません。売り場内に常駐している計量担当のスタッフに渡し、計量ラベル(バーコード)を貼ってもらうステップが必要です。レジ前で長蛇の列に並んだ後に突き返される旅行者が後を絶ちません。
支払いオペレーションにも特有の慣行が存在します。近年はクレジットカード決済(Visa, Mastercard)が都市部で広く普及したものの、ICチップの読み取りエラーが発生する事例がSNS上でも報告されています。また、現金払いの際に数十円未満の端数が発生した場合、小額紙幣の不足を理由に「お釣りの代わりに飴玉や紙ナプキンを渡される」という文化が残っている店舗もあります。トラブルを避けるためにも、少額の現金と複数ブランドのクレジットカードを分散して所持しておくことが賢明です。