この劇的な温度差を生み出す最大の要因は、足元の「地質」にあります。北極は、厚い氷に覆われてはいるものの、本質的には「海(北極海)」です。海水の温度は凍りついていてもマイナス1.8度程度に保たれており、これが巨大なヒーターのような役割を果たして下から空気を温め続けます。
これに対して南極は、巨大な「大陸」です。陸地は水に比べて熱を保持しにくく、冷めやすいという性質があります。海からの温かい熱が届かない広大な陸地の上で、空気は容赦なく冷やされ続けるのです。この「海と陸」の差こそが、両極の運命を分けました。