症状が軽微で受診までの間に応急処置を行いたい場合、薬局やドラッグストアで手に入る市販薬(OTC医薬品)の選定には慎重さが求められます。2026年現在の薬局現場で推奨されるセルフケアの基準を整理しました。
外用薬を選ぶ際は、「眼瞼周囲への使用が可能」と明記されたノンステロイド系抗炎症軟膏、あるいはジフェンヒドラミンやウフェナマート、グリチルレチン酸を主成分とする低刺激処方の製品が第一選択となります。基剤としては、アルコールや界面活性剤を含まない高純度ワセリン(プロペトやサンホワイトなど)をベースにしたものが最も皮膚刺激が少なく安全です。
点眼薬(目薬)については、目の中のかゆみや結膜の充血が主体であれば、抗アレルギー成分(アシタザノラスト水和物、ケトチフェンフマル酸塩、クロモグリク酸ナトリウムなど)が配合された目薬を選択します。点眼の際は、目から溢れた余分な液がまぶたの皮膚に付着したままにならないよう、清潔なティッシュで軽く押さえて拭き取ることが皮膚炎予防のポイントです。
今すぐ痒みを鎮めたいときの応急処置としては「冷罨法(れいあんぽう)」が最も効果的です。清潔な冷たい濡れタオルや、保冷剤をガーゼで包んだものをまぶたの上に3〜5分程度軽く当ててください。局所の血管が収縮し、知覚神経の興奮が鎮まるため、安全に痒みをコントロールできます。